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英語ってどうやって学習すれば良いの? 英文の構造を劇的にわかりやすくする「スラッシュリーディング」とは?
具体的な学習方法に関し、塾長の考えをご提示するシリーズ第3弾。
前回のブログ(6月20日投稿)の最後で、私はこのようなお話をさせていただきました。
「英語は語順のルールさえ理解してしまえば、実は非常に簡単に読解できる、という側面も持ち合わせているのです。そのカギは、『文の主語と動詞を見極めてしまえば、他はその目的語や修飾語にすぎない』という理屈を、いかに整理できるか?にかかっています。 だらだらと続く英文は、一見すればどこから何を読めば良いのかわからない、だから英語は苦手……という負のループに陥りがちなのですが、これを打開するヒントは、意外にも簡単なことなのです。」
今回は、この「負のループを打開する、意外にも簡単なヒント」の正体について、いよいよ具体的に紐解いていきたいと思います。
日本の英語教育における最大の課題(改善すべきポイント)は、そのゴールを「綺麗な日本語に正確に訳すこと」としてきた点にあります。
実はこれは、明治維新を迎えた日本が、いち早く欧米列強に追いつくため、海外の高度な文献や論文を必死に読み解こうとした「エリート養成教育の成れの果て」でもあります。当時の国策としては正しかったこの翻訳至上主義の教育が、令和の現代にまで形を変えて脈々と残ってしまっているのです。
その結果、多くの日本人が、英文をわざわざ「後ろから日本語に訳していく(返り読み)」という、非常に不自然な読み方を未だに続けてしまっています。
では、なぜ私たちは、わざわざそんな不自然な「返り読み」をしてしまうのでしょうか?
そこには、私たちの母語である日本語と、英語の構造における、決定的な違いが存在するのです。
その違いとは、文の核心である「述語(述語動詞)」が来る位置です。
日本語は、述語(述語動詞)が必ず文の「一番最後」に来ます。 例えば、 「私は、昨日、六甲道の教室で、英語を【勉強した】。」 という文、一番大切な結論である【勉強した】は、最後までいかないと分かりませんよね。私たちは無意識に、結論を最後に持ってくる脳の回路を使っています。
しかし、英語はまったく逆です。 英語は、主語が来たら、そのすぐ次に述語動詞(結論)が来ます。 「I 【studied】 English…」というように、「私は【勉強した】、英語を…」と、最初に結論をバシッと言い切る言語なのです。
この構造の違いがあるため、英語の文を無理やり日本語の順番に直そうとすると、どうしても「文の後ろから前へと、視線をひっくり返して戻る(返り読み)」という作業が発生してしまいます。これが、長い英文を見たときに脳がフリーズしてしまう、最大の原因なのです。
英語はその語順の通り、左から右への流れで、言葉が出てきた順番通りに意味を取っていく言語です。ネイティブスピーカーたちは当然、わざわざ後ろからひっくり返して読むようなことはせず、流れる順番のまま一発で理解しています。
であれば、私たち非ネイティブも、わざわざ日本語の語順にひっくり返して格闘するのではなく、ネイティブと同じように「左から右への流れのまま」英文を理解していけばよいのです。
そのために、私たちがこの「左から右への流れのまま、結論から順に受け入れる脳」を疑似的に、かつ最短で作るための最高のツール。
それが、「スラッシュリーディング」です。
やり方は非常にシンプルです。意味の区切り、特に「主語+動詞(結論)」のかたまりの後や、情報を付け足す接着剤(前置詞など)の手前に、文字通り「斜め線(スラッシュ)」を入れて、英文をブツ切りにしていきます。
後ろから綺麗な日本語に訳すのを一切やめて、
I studied / English / at Rokkomichi / yesterday. 「私は勉強した / 英語を / 六甲道で / 昨日」
というように、英語の語順のまま、頭の中でパーツごとに理解していくのです。
ここでの一番のポイントは、ただ闇雲に英文を短く区切ることではありません。
英文のカギとなる「主語(誰が)はどれか?」「述語動詞(どうする)はどれか?」をまず明確に突き止めた上で、「それ以外はすべて、主語や動詞を説明している言葉(目的語・補語・修飾語など)にすぎない」という構造を正しく理解・認識すること。これこそが、スラッシュリーディングの最大の肝なのです。
この本質が分かると、だらだらと長かった英文が、実は「大黒柱である主語・動詞のまわりに、説明語のパーツが数珠繋ぎになっているだけ」だということが一瞬で見抜けるようになります。
読むスピードが劇的に上がるのはもちろん、英語を英語のまま理解する「本質的な英語脳」の扉が開くのです。
では、具体的に英文の「どこの位置」にスラッシュを入れれば、その主語・動詞と説明語の構造が魔法のように見えてくるのか?
その明確な「区切りの黄金ルール」については、次回のブログでじっくりとお話しします。お楽しみに!