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英語ってどうやって学習すれば良いの? 英文の構造が魔法のように見えてくる「4つの黄金ルール」
具体的な学習方法に関し、塾長の考えをご提示するシリーズ第4弾。今回は、前回予告したスラッシュリーディングの「区切りの黄金ルール」を具体的にお話しします。だらだらと長く続く英文を、ネイティブと同じように「左から右への流れのまま」理解するためには、どこで英文をブツ切りにすれば良いのでしょうか?実は、明確な4つのポイント(黄金ルール)があります。このルール通りにスラッシュ(斜め線)を入れるだけで、複雑に見えた英文の骨組みが驚くほどクッキリと浮かび上がってきます。
ルール1:長い主語の後ろ
英語は、主語のすぐ後ろに動詞(結論)が来る言語です。しかし実際の英文では、主語も、あるいはそれを受ける述語動詞も、決して単語1語とは限りません。主語が色々な言葉に修飾されて長くなったり、動詞も助動詞や完了形、あるいは熟語などが絡んで大きなかたまり(句や節)になったりします。文の骨組みである「主語のかたまり」と「動詞のかたまり」をしっかり見極めるために、まずは動詞のスタート地点(主語の終わり)で一度スパッと区切ります。
(例)The book on the table / is mine. (テーブルの上にあるその本は / 私のものです)
このかたまりを正確に見極めること、これがあらゆる英文読解の全ての基本になります。
ルール2:前置詞の前
in、on、at、for、with、toなどの前置詞は、場所や時間、理由などの飾りのパーツを付け足すための接着剤です。この接着剤の手前で区切ることで、情報が整理しやすくなります。
(例)I studied English / at the classroom / for two hours. (私は英語を勉強した / 教室で / 2時間の間)
ルール3:接続詞・関係代名詞の前
because、when、if、thatなどの接続詞や、who、whichなどの関係代名詞は、文の中にさらに小さな文(主語+動詞)を繋ぐ巨大な接着剤です。ここも手前でスパッと区切ります。
(例)I think / that this question is difficult. (私は思う / この問題は難しいと)
(例)This is the school / which I wanted to enter. (ここがその学校だ / 私が入りたかった)
ルール4:不定詞(to+動詞の原形)や分詞の前
〜するために、〜するための、といった、動詞の形を変えて情報を付け足すパーツの手前も絶好の区切りポイントです。
(例)He went to the library / to study math. (彼は図書館へ行った / 数学を勉強するために)
この4つのルールに共通する最大の肝、それは意味のかたまり(chunck チャンク)を意識することです。最初は意識してペンでスラッシュを書き込みながら、誰が、どうした、どこで、なぜ、と頭の中でパーツごとに意味をポンポンと置いていく訓練をします。これは、いわば脳の中に英語を正しい語順で処理するための設計図(理論)を組み立てる作業です。
ここで、多くの方が抱く疑問があります。「なぜ、ここまで理屈っぽくルールを学ばなければならないのか?」ということです。その答えは、私たちが「非ネイティブ」だからに他なりません。24時間英語に囲まれて暮らすネイティブなら、自然と感覚で身につくルールも、日本で暮らす私たちにはその環境がありません。だからこそ、非ネイティブである私たちは、環境を「論理(理論)」で補う必要があるのです。
英語学習における感性と理論は、まさに車の両輪であり、非ネイティブである私たちが本物の英語力を身につけるためには、次の三つのステップを進む必要があります。
ステップ1:まず、耳と口で英語のリズムに触れ、初期の感性(英語耳)を育てます。
ステップ2:しかし、環境のない日本において、感性だけでは英語を十分に習得できない壁がやってきます。そこで、非ネイティブの強力な武器として文法の理論(スラッシュリーディング)を学び、大人の脳で構造を論理的に理解します。
ステップ3:そして最後に、その理論を単なる机上の知識で終わらせないために、スラッシュを使いこなして、理論に裏打ちされた、より高度な感性(英語脳)へと鍛え上げていくのです。
この両輪が進化しながらがっちりと噛み合うからこそ、非ネイティブである私たちの英語力は、まっすぐ力強く前に進み始めます。
しかし、テストや入試の現場、あるいは実際の英会話では、いちいち頭の中で線を引いて理屈を考えている時間はありません。流れるようなスピードについていくためには、この理論に基づいた英語脳を、一瞬で、かつ無意識に動かせるレベルにまで自動化する必要があります。せっかく身につけた理論の車輪を、再び高い次元の感性へと昇華させる、最後の仕上げが必要なのです。
では、その設計図を脳に完全に定着させ、英語を英語のまま自動処理できるようにする最強のトレーニングとは何なのか?次回は、このシリーズの総仕上げとして、理論を絶対的な感性へと昇華させる「シャドーイング」の真髄についてお話しします。お楽しみに!