新着情報

  • top
  • 新着情報
  • 英語ってどうやって学習すれば良いの? 感…

塾長の思い

英語ってどうやって学習すれば良いの? 感性を育てることの持つ意義

具体的な学習方法に関し、塾長の考えをご提示するシリーズ第1弾。
今回は「英語の感性を育てるには?」をお話します。

前回のブログで、
①英語を聞ける耳を育てる
②耳で捉えた音をそのまま真似て発音する
ことが、「感性(感覚)」を育むのに重要である、ということを序論としてお伝えしました。
英語(外国語)学習で、なぜ感性を育てることが重要か?について今回はお話していきたいと思います。

英語(外国語)を学び始める時、往々にして、「単語や文法をいち早く習得しなければ・・・」
「何よりも早く文法と単語を学び始めたい」ということは、保護者の方からよくお伺いします。
「先生、うちの子が英語の成績が上がるよう、単語の宿題をたくさん出してください」というように。
そのお気持ちは本当によく理解できるのですが、それが却って”英語嫌い”を助長することになる、
という危険性を孕んでいる、ということも、明確にお伝えしなければなりません。
何故なら、外国語という未知の領域に踏み込んだ不安を、文法や単語という”訳の分からない”
領域を先に取り込むことで、「英語はわかりにくいから嫌い!」という拒否反応が前に出すぎるからです。

「英語学習の第一歩として、まず耳からネイティブの発音を聞いて、それを真似ることが重要」というのは、
人間の脳の成長に基づいた、非常に強力な脳科学の裏付けがあります。

〇脳科学が証明する「15歳の壁」
人間の脳には、外国語を自然に、かつ完璧に吸収できるタイムリミットが存在します。
それが思春期(おおむね15歳頃)までと言われる「言語習得の臨界期」です。

15歳までの子供の脳は非常に柔軟で、耳から入った英語の音やリズムを、そのまま「意味のある言葉」としてストレートに吸収できます。
しかし、15歳を過ぎて脳が大人へと成熟すると、脳の中に「日本語専用の頑丈なフィルター」が完成してしまいます。
これ以降、日本語にない英語特有の周波数やリズム(RとLの違いや、子音の連続など)を耳にすると、大人の脳は
それを言葉ではなく、なんと「意味のない雑音(環境音)」として自動的に処理してしまうのです。

大人になってから英語を聞いても「ただの呪文や音の塊」に聞こえてしまうのは、この脳の仕組みが原因です。
だからこそ、私はまず「耳(聞く)」と「口(真似してしゃべる)」から取り組むことを強くおすすめするのです。
脳が英語を「雑音」ではなく「心地よいリズムのある言語」として受け入れられる15歳までの貴重な時期に、
ネイティブの発音をたくさん聞き、それを真似して口に出す。この「感性」の土台を早くに作っておくことが、
のちの文法や単語といった「理論」の吸収力を何倍にも高めてくれるのです。
丸暗記の詰め込みではなく、脳の仕組みに逆らわない本質的な「正攻法」だからこそ、一生モノの英語耳が育つのです。

ここで一つ、思いを巡らせていただきたいことがあります。
私たちがネイティブ言語である”日本語”を習得した際、どのようにしてきたでしょうか?
赤ちゃんの時に、机に向かって文法を学びましたか?そんなことはしていませんよね?
ネイティブ言語としての日本語は、誰もが両親や兄弟、そうした家族の言葉を自然に耳を通して感じ取り、拙くもしっかりと
音真似をして身に着けて来たはずです。それを考慮すると、中学生(今は小学校でも英語の授業はありますが)で初めて、
英語を教科として学習を始めるタイミングが、「英語0歳」としての学びのタイミングだということです。
これを踏まえると、耳から入ってその音真似をする、この流れが如何に重要か?ということがお分かりいただけると思います。

私の事例で恐縮ですが、今を去ること40数年前、中学生として初めて英語の学習に直面した私は、
父からの勧めもあり、NHKのラジオ講座「基礎英語・続基礎英語」を3年間、一日も欠かすことなく聞き、それによって
英語学習を継続し続け、感性を磨き上げたことで、英語が大好きになり、中学・高校においては英語の成績は常に”4”以上
(高校は10段階評価でしたので、8以上)を収めることができました。

インターネットがまだ一般的な利用がなかった時代、ネイティブの英語を聞くことができるのは、ラジオやテレビといった
「オールドメディア」を通してでしたが、翻って今日、動画サイトやSNSなどを通じて、”生の英語”に触れる機会は
格段に増えていると思います。英語学習の取り掛かりとして、ラジオ(今はスマホでも聞ける時代)や動画サイトを通して
学習を始めることは、大変有効な手段なのです。
これを機に、是非、ネイティブの音源を学習に取り込んでいくことを、強くお勧めいたします。